論文を撤回小保方さんらが、STAP細胞の論文を撤回する方向で同意しました。論文の撤回に同意したのは、主要著者4人のうち理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子ユニットリーダーを含む3人で、アメリカ側の著者らは論文の撤回に反対しています。中部大学の武田教授は今回の問題について、「アメリカでは論文が不出来でも、そこに新しいことや価値のあることがあれば通る。日本の論文審査はどんなに良いデータがあっても欠点があると罵倒される」と指摘。また、「論文は科学技術であり、技術には著作権もない」とも述べており、今回の小保方騒動は変だと話しています。 当ブログでは前々から、「論文の書き方に問題があっても、STAP細胞その物が間違っているわけではない」と述べて来ましたが、結局はその通りだったということです。皆がマスコミに釣られれて、一緒になってバッシングしているから、冷静に「論文とは何か?」というような観点で見ることが出来る人が殆ど居なくなってしまっています。これは日本の悪い癖で、「周りが言っているから悪いんだ」と、決めつけてしまう方が非常に多いです。 何度も言いますが、STAP細胞に間違いがあったわけではありません。論文の内容に問題があっただけです。論文の書き方に問題があっても、研究成果その物は否定されるべきではないと私は思います。 ☆小保方さんら撤回に同意 STAP論文、米共著者は反対 URL http://www.asahi.com/articles/ASG3F66TRG3FULBJ00V.html 引用: 「STAP(スタップ)細胞」の論文に多数の疑問が指摘されている問題で、主要著者4人のうち理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーを含む3人が、論文の撤回に同意していることがわかった。複数の理研幹部が朝日新聞の取材に認めた。「生物学の常識を覆す」として世界中を驚かせた研究成果は、白紙に戻る公算が大きくなった。 著者側から論文を撤回するには、最低でも主要著者全員の同意が必要。小保方さんの留学時代の指導教官だった米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授は反対しており、現在、CDB幹部が同意するよう説得しているという。 STAP細胞論文は2本で構成され、著者は計14人。うち10人がCDBの関係者で、全員、撤回に同意の意向だという。主要著者4人のうち同意しているのは、小保方さんと、CDBの笹井芳樹・副センター長、前CDBチームリーダーの若山照彦・山梨大教授。 :引用終了 ☆日本とアメリカの論文の違い・・・細胞論文の考え方について URL http://takedanet.com/2014/03/post_d7ab.html 引用: 論文が査読(審査)を通るのはアメリカの方がはるかに通りやすい。 アメリカでは論文が不出来でも、そこに新しいことや価値のあることがあれば通る。 日本の論文審査はどんなに良いデータがあっても欠点があると罵倒される。 日本では時には、「これが何の役に立つのか」という拒絶が来たりする。 不出来だからといって記載されている事実の価値がないわけではない。 あまりに形式に厳密な学者が日本では多い。 特に若い人の論文に過度の正確性、厳密性を求めると進歩につながらない。 学問はもともとわからないことをしているので、本人に悪意がなくても間違いの論文も審査を通る。 「査読付きの論文」というのが金科玉条のように言うのは学問の本質を知らない人で、新しい研究をやったことがない人が言うことだ。 中には間違いの論文、故意のいい加減な論文があるが、それは学会の中で淘汰されていく。 マスコミが騒ぐと奇妙な結果になることが多い(環境ホルモンがその例)。 (平成26年3月11日) 武田邦彦 :引用終了 |